鷹尾祥(アキラ)のExcel BI ブログ

Excelの革新的機能であるパワーピボット/パワークエリ/DAXについて紹介します。

複数のCSVファイルの一括取り込み

テーマ

今回のテーマはフォルダーの中の複数のCSVファイルをまとめて取り込む手順です。
技術的なポイントは以下の2点です。

動画


フォルダー内のCSV一括とりこみ

手順

  1. データソースの指定 

    まずはフォルダーを読み込みます。

    データ→データの取得→ファイルから→フォルダーから

    f:id:modernexcel7:20190428205740p:plain

    「フォルダーパス」に読み込み対象のフォルダーを選択

    f:id:modernexcel7:20190428235456p:plain

     「データの変換」をクリック

    これでフォルダー内のCSVファイル一覧を取得できました。

    f:id:modernexcel7:20190428235751p:plain

     

  2. 個別CSVファイルの展開
    次にそれぞれのCSVファイルの中身を展開します。

    列の追加→カスタム列

    f:id:modernexcel7:20190429000758p:plain

    カスタム列の式を入力

    =Csv.Document([Content],[Encoding=932])
    *1 

    f:id:modernexcel7:20190429000846p:plain

    以下の「カスタム」列が追加されます。

    f:id:modernexcel7:20190429001018p:plain

    カスタム列右上の矢印をクリック

    「カスタム」列が展開され、CSVファイルの中身が確認できます。

    f:id:modernexcel7:20190429001107p:plain

     

  3. 仕上げ
    データをワークシートテーブルに読み込む前の仕上げを行います。

    カスタム以外の列をすべて選択
    ホーム→列の削除

    f:id:modernexcel7:20190429001814p:plain

    2列を残して他の列が削除されます。
    *2

    f:id:modernexcel7:20190429001940p:plain

    ホーム→1行目をヘッダーとして使用

    f:id:modernexcel7:20190429002127p:plain

    1行目がヘッダーに昇格されました。

    f:id:modernexcel7:20190429002319p:plain

    「番号」右の▼をクリック→「番号」のチェックを外す→OK
    f:id:modernexcel7:20190429002405p:plain

    データからヘッダー行がフィルターアウトされました。

    f:id:modernexcel7:20190429002555p:plain

    ホーム→閉じて読み込む

    f:id:modernexcel7:20190429002649p:plain


    これでCSVファイルをまとめて一つのテーブルに読み込むことができました。
    f:id:modernexcel7:20190429002535p:plain  

 

 

*1:Encodingに注意。こちらの例ではシフトJISです。ここが正しく設定されていないと文字化けします。

*2:カスタム列を追加した後は「Content」列は必ず削除してください。「Content」列を残したまま読み込むと固まります。