今回のテーマはパワーピボットを使用した場合のドリルスルーです。
具体的にはピボットテーブルを作成するときにこのブックのデータモデルを使用するを選んだケースのことです。
ピボットテーブルの選択
分析するデータを選択してください。
ドリルスルーについて
一般的に集計の範囲を小さくすることをドリルダウンと言いますが、集計対象の明細レコードをすべて表示することをドリルスルーと言います。
Excelのピボットテーブルでドリルスルーを行うには以下二つの方法があります。
- 集計値セルにカーソルを置き、ダブルクリック
- 集計値セルにカーソルを置き、右クリックで詳細の表示
すると新しいシートが作られ、集計対象の明細レコードが表示されます。
ドリルスルー上限値の変更
データモデルから作ったピボットテーブルでドリルスルーを行った場合、デフォルトの明細数の上限値は1,000行です。
この上限値はThisWorkbookDataModelのプロパティで変更します。
以下の手順で明細行数の上限値を変更します。
データメニューのクエリと接続をクリック
クエリと接続ペインが表示されたら接続を選択
ThisWorkbookDataModelを右クリックし、プロパティを選択
接続のプロパティ画面が表示されたら、OLAPドリル スルーの取得するレコードの最大数を変更してOKをクリック。
これでドリルスルーの最大行数が変更されました。
Excelのワークシートで表示できる行数は最大100万行超なので、多くとも100万行にしておくのが無難です。
ドリルスルー対象のテーブル
通常のピボットテーブルでは明細は一つのテーブルしかないので選択肢はありませんが、データモデルを使用した場合は複数のテーブルが登場します。
ドリルスルー対象となる明細はメジャーのテーブルで選びます。
メジャーの編集画面でテーブル名を確認すると、現在はF_売上明細となっています。
これをカレンダーに変更します。
これで再びドリルスルーを実行すると、今度は集計範囲のカレンダーテーブルの明細が表示されます。
結構、重要な設定だと思うのですがまとまって紹介されていないので、今回記事にしました。