EXCELでDAXクエリを使うには
DAXはSQLなどと同じようにクエリ言語として使用することができます。
メジャーの結果はいわゆるスカラー値といった1つの値ですが、そこにたどり着くまでの途中経過のテーブル関数の動作などメジャーでは見えにくい部分を検証する上で役に立ちます。
DAXクエリを呼び出すための準備
EXCELではちょっと変わった呼び出し方をします。
データモデルに読み込むダミーのクエリを作る
EXCELシートの何もないセルを選択し、データからテーブルまたは範囲からをクリックします。
テーブルの作成が現れるので、そのままOKを押して次に進みます。
PowerQueryエディターが開いたら、そのまま閉じて読み込む→閉じて次に読み込む…に進みます。
このデータをデータモデルに追加するにチェックを入れて、OKを押します。
何もない空のテーブルが読み込まれます。
構文
式はEVALUATEで始めます。
例1: FILTER関数
FILTER関数を使って、売上が100万円以上のデータを取得します。
EVALUATE FILTER ( 'F_売上明細', 'F_売上明細'[売上] > 1000000 )
売上が100万円以上のF_売上明細テーブルです。
例2: FILTER関数 と RELATEDでリレーションショップによるフィルター
RELATED関数を使ってリレーションショップを介したフィルタリングを行います。
EVALUATE FILTER ( 'F_売上明細', RELATED ( 'カレンダー'[会計年度] ) = 2017 )
会計年度が2017のF_売上明細テーブルです。
例3: ADDCOLUMNS関数とメジャーで集計
以下の構文では年度ごとの「売上合計」メジャーを参照して集計しています。
EVALUATE ADDCOLUMNS ( VALUES ( 'カレンダー'[会計年度] ), "Sales", [売上合計] )
会計年度ごとの売上合計を集計しました。